DeFiを経験して税法上の扱いを強制的に学ぶ

福岡市早良区西新の公認会計士、川名大哉です。

今日はDeFiに関する記事です。

DeFiは新しい金融取引の形

2020年頃から急速に広まった用語「DeFi」。

インターネットで調べると「Decentralized finance」「分散型金融」であり、従来とは違う新しいタイプの金融取引といった説明があります。

分散型金融ということは、中央集権ではないというのがポイントなんですね。

金融取引というと銀行のような管理者が存在し、お金を貸したい人と借りたい人は銀行を通じてお金を貸し借りする。

一方でDeFiは管理者がいません。代わりに自動的に取引を実行してくれるスマートコントラクトと呼ばれる機能を使ってお金を貸す人と借りる人を仲介するんですね(相当ざっくり)。

DeFiに関するわかりやすい記事はネットにいくらでもありますので、ぜひ調べてみてください!

面白いですよ!

DeFiで得た所得は課税されるのか

結論ですが、現時点でDeFiについて明記された税金に関するルールはないです。

だからと言って得られた利益は丸々自分のものにしてOK…にはならないです、絶対。

儲けが出たということは担税力、つまり税金を負担できる力が生じたということですから当然税金を払う必要がありますね。

税務の趣旨などに照らして検討する必要があります(と言ってもこれが難しいのですが…)

さっそくDeFiを体験してみる

DeFiに関する記事や税務上の扱いに関する記事を読んでいてもどうも頭に入ってこない…なので、習うより慣れろという考えのもと、DeFiを経験してみました。

これにより嫌でも課税関係を理解しなければならないというインセンティブを自身に課したのです。

色々と調べながらボクがたどったのは以下の流れです。

①ビットフライヤー、バイナンスの口座開設
②メタマスクのインストール
③ビットフライヤーでリップルを購入
④ビットフライヤからバイナンスの口座へリップルを送金
⑤バイナンスでリップルをすべてBNBに変更
⑥バイナンスからメタマスクへBNBを送付
⑦メタマスクとpancake swapを接続
⑧pancake swapでBNBをcakeにスワップ
⑨BNBとcakeのペアを提供してLPトークンを入手し、ステーキングを実施

大雑把に①~⑨まで書いてみましたが、なかなか大変です。

初めての作業なので緊張もしますしね、もし送金ミスしてしまったらお金を失ってしまうわけですからね。

①ビットフライヤー、バイナンスの口座開設 、 ②メタマスクのインストール

→ これに関しては難しいことはないかと思います。ネット上で完結する処理なので便利な時代ですね~。

ちなみにボクはビットフライヤーを使用しましたが、コインチェックも人気で口座を作成しています(今回は使っていない)

③ビットフライヤーでリップルを購入

→ビットフライヤーに入金すればいつでも買うことが可能です!ちなみに何でリップルを買ったのかについては、後でバイナンスへ送付するときの手数料がビットコインやイーサリアムに比べて安いのかなと思っただけで特にこだわりはありませんでしたw

④ビットフライヤからバイナンスの口座へリップルを送金

→これもネットでわかりやすい記事がたくさん出ているので簡単でした。ただ、少額でのテスト送金は必ず行うことをオススメします!


⑤バイナンスでリップルをすべてBNBに変更

→これも簡単です。ネット上だけで完結する取引って最高ですね。

⑥ バイナンスからメタマスクへBNBを送付

→簡単なんですけど緊張しますね。メタマスクへ反映されるまでのタイムラグもありましたし、一度のミスが命取りみたいな謎の緊張感…ここまでなると一体自分は何をしているのかわからなくなってきますw

⑦メタマスクとpancake swapを接続

→簡単です!

⑧pancake swapでBNBをcakeにスワップ

→youtubeの解説動画を見ながらやれば簡単です!COIN CATSチャンネルさんが非常にわかりやすかったです!

⑨BNBとcakeのペアを提供してLPトークンを入手し、ステーキングを実施

→これもCOIN CATSチャンネルさんの解説動画を見ながらであれば楽勝です!

どこで課税される…

①、②は口座やウォレットをインストールしただけなので課税なんてされるわけないですよね。

③も仮想通貨を購入しただけは課税されないですね(ただ、仮想通貨で仮想通貨を買った場合には課税されますので要注意)

④ちょっと怪しいですが、バイナンスへ送金しただけでは口座が振り替わっただけなので課税されることはないかな…

⑤これは課税されそうですね。リップルをBNBに変えているのでこれは仮想通貨の交換(リップルを売却してBNBを購入)になるかと。

⑥これは課税は生じないだろうと。単なる移動にすぎないですし。

⑦これも課税は関係ないですね!

⑧これはきっと⑤と同じく課税されるでしょう!BNBをCAKEに変えているのは仮想通貨の交換ですから!

⑨だいぶ複雑になってきました。まずBNB-CAKEのペアを提供した結果、LPトークンを入手してますね。ということは仮想通貨のマイニングなんかと同じようにステーキング報酬として課税されることになるのでしょう!
そして、LPトークンをステーキングしたことにより徐々に利息のCAKEを入手しているのでこれも課税されるのだと予想します!

まとめると、⑤、⑧、⑨あたりで課税されそうな感じがしますね。

ここらへんの取引の事実関係はメモに残しておいた方が良さそうです。

海外の取引所やpancake swapなどの取引資料は国内取引所と違ってわかりやすい資料がないので…

まとめ

今日はDeFiに課税の取り扱いを経験によって学ぼうという記事でした。

個人の確定申告までの間にしっかりと整理しておかないと大変なことになりますね。。。

ボクの税理士登録が終わったら個人の相談に対応したいものの間に合うだろうか…

余談ですがNFTにも最近興味があって勉強中です。こちらも税務に関するルールが不明瞭なところがあるのでしっかりと勉強しておきます!

ではまた!

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