PancakeSwapをやって税務を学んでみよう【DeFiの奥が深すぎる】

突然ですが、ぼくは流行りに乗るのが下手です。例えば、世間では鬼滅の刃が2019年~2020年に流行っていましたが、ぼくが鬼滅の刃にドはまりしたのは2021年の下半期ですからね。

ただ公認会計士として独立した以上、流行りに乗り遅れてはビジネスチャンスを逃してしまうというわけで。流行りには敏感になっておくに越したことはないわけです。

そんなこんなで世間の流行りといえばNFTですよね。「non-fungible token」やら「非代替性トークン」なんて呼ばれています。どうやらアートや音楽みたいなデジタルのデータに自分の所有権をつけたものみたいですね。ツイッター社のCEOの初ツイートがNFT化され290万ドルで落札されたという話もあり、ぜひぼくのツイートもどなたかに買い取ってほしいと願うばかりです。

しかし、常に流行の2年前を生きてきたぼくに、いきなりNFTは敷居が高すぎます。NFT自体がまだ歴史が浅すぎることや、NFTについてわかりやすく解説した記事や本も出回っていないので。

というわけで1年前くらいから流行り始めたもので、わかりやすい情報が出始めているジャンルに着目してみました。

そこで出会ったのが、「DeFi」と呼ばれるものです。もう少し身近なイメージでいうと仮想通貨取引ですね。

この業界は熱そうです。例えば仮想通貨で一番取引が多いのはビットコインですが、↓を見てもらうとわかる通り価格が乱高下しまくりです。
2021年の1月のビットコインが3百万程度だったのが直近では7百万を超えているので驚きですね。
さぞこの一年盛り上がった業界なんでしょう(ぼくは鬼滅の刃で盛り上がってましたが)。

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■DeFiってなんでしょうか…

簡単に言うと、仮想通貨を使って銀行みたいなことができる技術、というものと理解しています(あくまで自分のイメージです)。

なんかの略称なんだろうと予測はつきましたが、「Decentralized Finance」の略のようです。日本語訳すると「分散型金融」、わけがわかりません。何か分散させるような何かがあるのかすらよくわかりませんでした。

・ざっくりDeFiの特徴①【仲介者不在】

陵南戦の安西先生みたくなってますが、特徴としては仲介者が存在しないこと。お金を借りたい人と貸したい人の仲介役となってくれる銀行みたいな人がおらず、自動で取引が行われる場所のようです(これを可能にしているのがスマートコントラクトと言われる技術らしい)。
まぁ無人の野菜直売所みたいなイメージもっとけばいいんじゃないですかね。

・ざっくりDeFiの特徴②【安い】

仲介者がいないので、リアルタイムで送金ができるし仲介手数料を安くできるというメリットがあります。と言いつつ、イーサリアムという通貨を使った取引は手数料(ガス代と呼ぶらしい)が高いイメージがありますが…。

他にも特徴はありますが自分が覚えているのはこれくらいです。
流行ってからそこそこ時間が経過しているだけあって、DeFiに関する情報はネット上にいくらでもありました。
これらの取引を支えているのはブロックチェーン(書き換えできない電子帳簿みたいなイメージ)という技術なんですが、これも調べたらわかりやすい記事がたくさんあるのでぜひ見てみましょう。

■実際にDeFiをやってみた(手持ち資金は2万円)

DeFiについて30%くらい理解できた気がしたところで、実際にやってみたくなりました。ただ、ぼくは今までこのような投資の経験はありません。一時期流行ったFXもやったことがありませんし、ギャンブルの経験もスロットでジャグラーシリーズやバジリスク絆をちょっと嗜んだことがある程度です。

でも実際に自分でやってみないとどんな取引かもよくわからないしなぁと10分くらい熟考した結果、手持ち資金2万円でやってみることにしました。勉強代と思えば安いものです、ていうか投資だから増える可能性だってあるしね(わからんけど)。

・PancakeSwapをやってみた

DeFiにも色んなタイプの取引や取引所があって悩みましたが、自分が選んだのはPancakeSwapというものです(一番メジャーな取引らしいので)。

PancakeSwapは「DEX」やら「分散型取引所」と呼ばれています。
ぼくのイメージでは、色んなタイプの仮想通貨の取引をできる場所です。

「DeFiと何が違うの?」って思うかもしれませんが、ぼくのイメージではDeFiは広い意味で、具体的にDeFiの取引をできる場所の一つがDEXみたいなイメージをもっています(間違ってるかもしれないけどね)。

PancakeSwapなんてふざけたネーミングですが、キャラクターのウサギもかわいらしいキャラクターなので非常に親近感がわきますw

今回はここでイールドファーミングと呼ばれる取引をしたいと思います(一番メジャーっぽかったのでね)

参考にしたのはネットの記事やyoutube動画ですが、この動画はとってもわかりやすかったのです、これがなきゃ無理だったかも。https://www.youtube.com/embed/5AaT3m-yP5Q?rel=0&start=1181

・事前に準備したもの

ネットで調べた結果、事前に準備したものは次の通りです。
・仮想通貨取引所の口座(国内)
・仮想通貨取引所の口座(海外)
・仮想通貨ウォレット
・2万円
・飽くなき探求心

仮想通貨取引所の口座(国内)
これはビットフライヤーで作成しました。ネットで簡単に口座作成できるので非常に楽でした。技術の進歩をしみじみと感じましたね(誰目線)

仮想通貨取引所の口座(海外)
これはBINANCEで作成しました。中国の取引所のようで世界最大級の仮想通貨取引所のようです。これもネットで簡単にできますが、二段階承認の手続の設定とかが少し面倒でしたね。

仮想通貨ウォレット
MetaMaskというアプリケーションをダウンロードしました。イメージとしてはインターネット上にある自分のお財布みたいなもんですかね。

2万円
一生懸命働いて稼いでお金をATMからおろしました(余談ですが実はぼくは東京生まれ東京育ちなのでメインバンクは都市銀行なんですよね。福岡って都市銀行の店舗少ないんすよ…)

飽くなき探求心
ぼくに欠落していたものですがそうも言ってられません。炎柱の煉獄さんのように熱い心を持つことを常に心がけました。

・こんな手順でやってみました

簡単にですが次の①~⑨の手順でやってみました。

①ビットフライヤーの口座に2万円を入金
②リップルを購入
③ビットフライヤーからBINANCEへリップルを送金
④リップルをBNBにチェンジ!
⑤BINANCEからMetaMaskへBNBを送金
⑥MetaMaskとPancakeSwapを接続
⑦PancakeSwapでBNBを半分くらいCAKEに変換
⑧BNBとCAKEのペアをプールに提供してLPトークンをGET
⑨GETしたLPトークンを預けてCAKEをGET!

①ビットフライヤーの口座に2万円を入金
これは非常に簡単です。コンビニに行って入金するだけですww

②リップルを購入
初取引で少し緊張しましたが勢いで2万円分買いました。
なぜビットコインではなくリップルを買ったかというと、③のステップでビットフライヤーの口座からBINANCEの口座へ仮想通貨を送金するステップがあるのですが、ビットコインの送金は手数料がかなり高いのに対してリップルの場合は手数料が安いという情報を入手したからです。
でも、リップルを買った時点で結構なスプレッドがあったので、結果的に何が一番良かったのかは正直よくわからないですね。

③ビットフライヤーからBINANCEリップルを送金
ネットに書かれているやり方に従えば特に難しいことはありませんでした。が、ミスしたら二度とお金は戻ってこないというリスクがあったので、慎重を期して作業しました。必ず少額で送金テストすることをおススメします。

④リップルをBNBにチェンジ!
バイナンスの取引所で手持ちのリップルを全てBNBと呼ばれる仮想通貨にチェンジしました。なぜかというと、この後の
「何で直接バイナンスの取引所でBNBを買わないの?ビットフライヤーなんてかます必要ないじゃん」って思われる方がいるかと思います。
ぼくも最初はそう思ったんですが、どうやらバイナンスの口座に日本円を入金することができないようです。なので、ビットフライヤーから仮想通貨(リップル)を送付させたということです。
なお、このあたりで一体自分は何をしているのだろうかと道に迷いそうになりました、というか迷いました。

⑤BINANCEからMetaMaskへBNBを送金
ネットに書かれているやり方に従えば特に難しいことはありませんでした。が、さっきと同じくミスしたら二度とお金は戻ってこないというリスクがあったので緊張しました…。

⑥MetaMaskとPancakeSwapを接続
PancakeSwapのサイトにいくとMetaMaskとconnectできるボタンがあるので、それに従えば余裕です。

⑦PancakeSwapでBNBを半分くらいCAKEに変換
PancakeSwapの中に仮想通貨をほかの仮想通貨に交換できる場所がありますので、BNBを半分くらいCAKEという仮想通貨に交換しました。
なぜかというと、異なる仮想通貨のペアを作って、それをプールに入れることでLPトークンと呼ばれるお宝を手にすることができるのがDeFiの醍醐味だからです。

⑧BNBとCAKEのペアをプールに提供してLPトークンをGET
そんなこんなでBNBとCAKEを半々くらいの割合にして、プールに入れてみました(これを流動性の提供と呼ぶようです)。
なんでこれをするだけでLPトークンがもらえるの?って話なんですが、詳しいことはよく分かりません…。

イメージとしては、仮想通貨の交換をしたい人がいて、
「そういえばあのプールに色んな仮想通貨が入っているから、あそこに行けばいつでも交換でできるぞ!」と思ってきたのがこんな感じのプール。

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でも交換するためには、このプールにたくさんの仮想通貨が入っていることが条件です。なので、ぼくみたいな人たちがいっぱい仮想通貨のペアをプールしておいてあげる、その代わりに報酬として仮想通貨もらいまっせ!
みたいな感じでイメージしてます。

⑨GETしたLPトークンを預けてCAKEをGET!
ここぼくもあまりよくわかってないんですが、⑧の報酬としてCAKEがもらえるわけはないんですね。貰えるのはあくまでもLPトークンと言われるCAKEとの引換券みたいなものとイメージしてます。
このLPトークンを預けることでCAKEをもらえるというのが流れのようです。
というわけで無事にCAKEを入手することができました!

実際儲かっているのか

結論、現時点ではよくわかりませんが、LPトークンを預けたことで今の所2ドル分くらいの報酬を得ているようです。まぁ銀行利息なんかに比べたらかなりいいですよね(リスクは高いけど)。
手数料なども含めたトータルがどうなっているのかは計算していませんw
というのもここまで色々やってきましたが、最後のプロセスまでたどり着いたときには、ホセ・メンドーサと戦った後のジョーのような状態になっていました。気が向いたら計算してみようと思いますw

DeFiの税務の取り扱いが難しすぎる件

ここなんですよね。一番大事なのは。
仮にもぼくは公認会計士です、そして税理士登録を申請中なので、何も問題なければぼくは近いうちに税理士になれるはずなんですよ。
にもかかわらず、これって税務ではどういう扱いになるのか意味不明です。

・そもそも仮想通貨の確定申告って…

調べてみましたが、DeFiの確定申告はこうしろ!みたいな具体的な記述はないようで、類似した取引や税務の趣旨を考えて処理しろってことなんですかね(んなこと言われても…)。

ただ、国税庁が「暗号資産に関する税務上の取り扱い及び計算書について」という資料を出していました。

仮想通貨が課税されるタイミングとして、交換したとき、仮想通貨を使って商品を購入したとき、マイニングにより取得したときなどが示されていました(他にもあったけど)。

さっきの①~⑨の流れに照らして考えると怪しいのは④、⑦、⑧、⑨あたりですよね。

まず④はほぼ確実に課税対象になりそうな取引ですよね。リップルをBNBに交換しているわけですし。
入手したBNBの時価-リップルの取得価格の差額が所得金額になるんじゃないかなぁと。

⑦はどうだろ…。BNBをCAKEに交換してるってことはこれも入手したCAKEの時価-BNBの取得価格の差額が所得になるのだろうか。

⑧はもっとよくわからない。LPトークンはGETしたものの、LPトークンにいくらの価値があるのかなんてわかりません。というよりもLPトークンは単なる引換券という理解で仮想通貨に該当するのかすら個人的には疑問なところです。
なのでよく調べていませんが、これは課税とは関係ないってことでよいですかね…。

⑨はCAKEを入手しているなら課税されるはず。理由はマイニングで取得した仮想通貨は課税対象になるので、これも似たような話ですし。
でもここで迷うのが、入手するCAKEは細かく考えると毎秒少しづつ蓄積されているので、これをどうやって換算するの?みたいな疑問が出てきます。
しかもまだ自分のウォレットに入っているわけではないですし、この時点で自分のものとして課税対象になるのかは疑問です。ポイントはいつの時点で収入としてみなされるのか?ってことだと思いました。
自分のウォレットに戻った時に課税するのか、何かしらの時価を使って年末時点のCAKEの数量に乗じた金額を対象にするのか…。
これも色々調べてみないとわからんですね…。

まとめ

疲れました。奥が深すぎます、DeFi。
けど流行に乗るってことの大事さは学んだ気がします。
何事も利益を上げるにはまだ参戦者が少ないうちにやるのがベストですね。これから仮想通貨の需要は伸びていくと言われているし、DeFiがメジャーな取引になったら利率は低くなるだろうし。
最初は「???」だったDeFiも調べているとなんとなくイメージついてきたし、何事も根気強く勉強することも大事ですね。
次はNFTでも勉強しようかと思います、ってその前に今回の取引って税務上はどうなるのかについてちゃんと調べないとですね…。

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